金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2010年12月30日

血液内科問題(汎血球減少):(兼)医師国家&専門医 試験対策

 

標本1
標本2

金沢大学 血液学系統講義試験の問題紹介を続けたいと思います。

今回は、汎血球減少(関連記事:汎血球減少のマネジメント:特に骨髄不全について)に関する問題(骨髄像付き)です。

 

 

 13.48歳の男性。5年前から貧血を指摘されていたが放置していた。1年前から易疲労感と動悸が激しくなり近医を受診した。汎血球減少を認めたため、赤血球輸血を2単位施行された後、紹介入院となった。
血液所見:赤血球327万/μl,  Hb 9.4g/dl , Ht 33.4%, 網赤血球4.0万/μl, 白血球900/μl(好中球15%,リンパ球82%, 単球3%), 血小板3.6万/μ1、LDH 220 IU/L (基準値120-214)、総ビリルビン 1.0 mg/dl.骨髄塗抹標本を上図に示す。

 

13-1考えられる診断はどれか。1つ選べ。

a.    再生不良性貧血
b.    骨髄異形成症候群
c.    低形成性白血病
d.    巨赤芽球性貧血
e.    血球貪食症候群


13-2 適切な治療はどれか。1つ選べ。

a.    ビタミンB12投与
b.    副腎皮質ステロイド薬投与
c.    インターフェロン投与
d.    無治療経過観察
e.    造血幹細胞移植

 


正答)

13-1:b

13-2:e


正答率)

13-1:64.6%

13-2:70.8%



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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00| 医師国家試験・専門医試験対策