金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2011年09月15日

血液内科試験:貧血

内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学の問題紹介と解答を続けます。

今回の問題は、貧血関連問題です。

スライド1

 1.    50歳の男性。医師として救急外来で激務をこなしていたが、数か月前から労作時の息切れを感じるようになり、徐々に増悪した。

自分で血液を調べたところ、ヘモグロビン 6.8 g/dlと高度の貧血を認めたため、血液内科を受診した。

血液所見:赤血球数220万,Hb 6.4 g/dl,Ht 21.0%,白血球数7400,血小板数16.5万,網赤血球0.7万,LDH 140 IU/l (基準値120-214),総ビリルビン 0.6 mg/dl。骨髄塗抹標本をスライド上図に示す。

 

1-1. 診断のために優先的に行うべき項目はどれか。

(1)    上部消化管内視鏡
(2)    末梢血における大顆粒リンパ球の有無
(3)    薬物服用歴の調査
(4)    胸部CT
(5)    骨髄MRI

a. (1), (2), (3) b. (1), (2), (5) c. (1), (4), (5) d. (2), (3), (4) e. (3), (4), (5)

 

1-2. 治療方針として適切なものはどれか。一つ選べ。

a.    多剤併用化学療法
b.    輸血
c.    シクロスポリン
d.    鉄剤
e.    蛋白同化ステロイド


正答)

1-1.   d

1-2.   c

 

【リンク】

 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:24| 医師国家試験・専門医試験対策