金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2011年09月18日

血液内科試験:汎血球減少

内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学の問題紹介と解答を続けます。

4-1
4-2

 

4.    72歳、男性。平成18年胃癌のため胃全摘術を受けたのち、狭心症のため、近医に通院していた。

平成22年1月頃から貧血を指摘され、精査を受けたが原因が不明であったため、月に2回の赤血球輸血を受けていた。

平成23年5月頃より、貧血に加えて白血球減少、血小板減少も出現したため、当院血液内科に紹介された。赤血球数185万、Hb 5.9 g/dl,Ht 17.6%、白血球数1480(好中球40%、芽球1%、リンパ球46%、単球10%、好酸球3%)、血小板数7.0万、ビタミンB12 910(施設基準値257−989)pg/ml、血清フェリチン1440 ng/ml。

骨髄像をスライド上図に示す。この患者に対する治療として適切でないのはどれか。


(1)    赤血球輸血
(2)    デフェラシロクス
(3)    ビタミンB12
(4)    多剤併用化学療法
(5)    G-CSF


a. (1), (2), (3) b. (1), (2), (5) c. (1), (4), (5) d. (2), (3), (4) e. (3), (4), (5)

 

正答)

4.   e

 


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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:05| 医師国家試験・専門医試験対策