2011年09月20日
血液内科試験:骨髄像
内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学の問題紹介と解答を続けます。
今回の問題は、骨髄像が特徴的です。
6. 73歳の女性。昨日、金沢市のすこやか健診を受けたところ、正式な結果通知の前に自宅に電話があり、血液内科がある病院での精査を勧められたため受診した。
既往歴に特記すべきことはない。
意識は清明。体温37.0℃。脈拍92/分、整。血圧148/84mmHg。眼瞼結膜に軽度の貧血を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾は触知しない。右下腿に紫斑を認める。
血液所見:赤血球330万、Hb 10.2 g/dL、Ht 33%、白血球 1,800(桿状核好中球 6%、分葉核好中球 58%、好酸球 2%、単球 12%、リンパ球 22%)、血小板 2.8万/μL。骨髄塗抹像を上図に示す。
この患者の診断にあてはまる内容はどれか。3つ選べ。
a. 播種性血管内凝固症候群を合併しやすい
b. 血球貪食症候群を合併しやすい
c. 診断確定には染色体検査が有用である
d. 初期治療には全トランス型レチノイン酸が用いられる
e. 再発しやすいため同種造血幹細胞移植の適応がある
(正答) a、c、d
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:42| 医師国家試験・専門医試験対策