2011年11月29日
石川県済生会金沢病院:金沢大学第三内科 関連病院紹介(3)
石川県済生会金沢病院:金沢大学第三内科 関連病院紹介(2)より
石川県済生会金沢病院(病院紹介)
当院における呼吸器内科の位置づけ
石川県済生会金沢病院は、平成6年10月、現在の赤土町に移転新築された。
<消化器を中心とした癌疾患の診断から治療、緩和ケアまでの一貫した取り組み>
<糖尿病、リウマチ、透析を中心とした生活習慣病に対する総合的な取り組み>
<整形外科領域での脊椎関節に対する積極的治療と専門的リハビリによる社会復帰の促進>
が3本柱となっている。
このことは、我が呼吸器内科が、残念ながら収益面でのシェアが期待されていないということでもあるが、ありがたいことに<キラリと光る専門外来>との評価をいただき自由に臨床研究に取り組ませていただいている。
学会参加に関しても寛大で、学術的にも消極的ではない。
平成21年度の英文は医局全体で12件であった。
ライフワークとしては、金沢大学呼吸器内科臨床教授藤村政樹先生のご指導のもと、2007年に環境真菌関連アレルギー性気道疾患研究会(FACS-JAPAN)を発足し、(http://facs-japan.main.jp)、国内外の研究機関との共同研究に取り組んでいる。
呼吸器内科は、赴任以来14年間一人体制ではあるが、金沢大学呼吸器内科から週一回の外来と気管支鏡検査のアシストをいただいているため、心細いことはない。
難しい症例をご指導いただき、大学での出来事や最新の話題などを伝え聞く貴重な機会とさせていただいている。
隣接するリハビリセンターの若きマンパワーはたのもしく、呼吸器疾患の急性期リハビリにおいても積極的にかかわってもらえるため、人口呼吸器からの離脱なども安心である。
NSTやソーシャルワーカーも充実し、規模は小さいが理想的な環境が整っている。
また、近隣に腫瘍専門病院が充実しているため、肺癌に関しては、当院は一定のニーズしか内外から求められてこなかったが、呼吸器外科、放射線治療、緩和ケア病棟を持ち合わせる当院には、新しい展開形も想定できるのではないかと期待が膨らむ。
当院の展望
21年11月には、移転新築15周年式典が開催された。
エントランスホールでは、コーラスグループ The Forestが記念コンサートの機会をいただいた。
また、今年のクリスマスコンサートには、金沢大学のアカペラグループ<ハモラ内科>の出演を予定しているらしく、公私にわたってよくしていただいている。
9代目現院長はもとより経営陣による積極的な経営改善、DPCの導入により、明るさが見えてきた近年、絶対にありえないだろうとさえ言われていた電子カルテがいよいよ来年導入される。
済生会金沢病院は、ソフトもハードも少しずつではあっても着実に進化を遂げているように思われる。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:50| その他