金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2011年12月04日

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)教授便り(5)


金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)教授便り(4)
より


臨床医の研究と専門性(5)


専門家であることの楽しみ

血液内科という狭い領域の中でさえ、すべての疾患に一流の対応できないというのは忸怩たる思いがありますが、一方で、特定の領域について臨床と研究をしていることには楽しみもあります。

専門性が高くなると、その領域の患者さんが診療を求めて集まってくるだけでなく、全国の主治医から、診療に関する質問が寄せられるようになります。

一度相談を受けると、その患者さんのことが気になって仕方がないので、その後の経過を必ず教えてもらうようにしています。

そうすることによって、専門領域に関する知識がますます深まり、次の患者さんに対してはさらによい医療を行うことができるようになります。

また、病態を研究するために必要な患者さんの検体も自然に沢山集まることになります。

そうした多くの患者さんについて、検査結果や臨床経過を詳細に検討することによって、世界の誰も気付いていない新知見が明らかになることも稀ではありません。


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【リンク】
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:35| 血液内科