金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年06月02日

新規経口抗凝固薬(14): プラザキサ(ダビガトラン)とAPTT

新規経口抗凝固薬(13): プラザキサとAPTT より続く。

参考記事:PT-INRダビガトランプラザキサワーファリンリバーロキサバンアピキサバン深部静脈血栓症

 
新規14
 
 
 
前回の記事では入院患者さんでのデータを紹介させていただきましたが、今回は外来患者さんでの成績です。

APTTの分布幅はさらに大きくなります。入院患者さんの場合と同様に、少量で処方した場合により分布幅が大きくなるようです。

プラザキサに限らず、新規経口抗凝固薬は、薬物内服後のどのタイミングで採血するかによって APTTPT-INRのデータは大きく変わってきます(参考:新規経口抗凝固薬(5): プラザキサ薬物動態とモニタリング)。

午前の採血と午後の採血でのデータがあまり変わらないのは不思議ですが、1時間でも採血のタイミングが違うと違うデータになるためでしょうか。

いろんなことを考えさせるデータになっています。
 

(続く)

 

<リンク>

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56| 抗凝固療法