金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年07月21日

血液内科学系統講義試験:血栓止血学(1)

平成24年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成24年7月17日 (火) 


今回は血栓止血学(1)です。


問13.    下記の疾患のうち出血、血栓の両者がみられる疾患・病態はどれか。1つ選べ。

a.    高PAI血症
b.    高Lp(a)血症
c.    Trousseau症候群
d.    先天性プロテインS欠損症
e.    Warfarin induced skin necrosis

(解説)

a.  PAI血症では、血栓傾向となる。

b.  高Lp(a)血症では、血栓傾向となる。

c. 
Trousseau症候群では、悪性腫瘍に、遊走性血栓性静脈炎を合併する。

d. 
先天性プロテインS欠損症では、血栓傾向となる。

e. 
Warfarin induced skin necrosisでは、紫斑は見られるが、その本態はPC活性低下に伴う
血栓傾向である。


(答え)  e

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:10| 医師国家試験・専門医試験対策