金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年07月22日

血液内科学系統講義試験:血栓止血学(2)

平成24年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成24年7月17日 (火) 


今回は血栓止血学(2)です。


問14.    典型的な抗リン脂質抗体症候群(APS)に関する記載内容として、正しいものはどれか。1つ選べ。

a.    ラッセル蛇毒時間が延長する。
b.    静脈血栓症では門脈血栓が最も多い。
c.    APTTが正常であればAPSを否定できる。
d.    不育症の女性に対しては、ワルファリンによる抗凝固療法を行う。
e.    APS患者血漿:コントロール血漿=1:1の混合血漿で、凝固時間の延長が是正される(混合試験)。


 (解説)

a.  正しい。

b.  静脈血栓症では深部静脈血栓が最も多い。

c.  APSの全症例で、APTTが延長しているわけではない。

d.  ワルファリンには、催奇形性の副作用がある。

e.  APS患者血漿:コントロール血漿=1:1の混合血漿で、凝固時間の延長が是正されない。


 (答え)  a. 

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:22| 医師国家試験・専門医試験対策