金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年07月25日

血液内科学系統講義試験:血栓止血学(5)

平成24年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成24年7月17日 (火) 


今回は血栓止血学(5)です。

問17.    血栓止血関連疾患の治療に関する記載として正しいのはどれか。1つ選べ。

a.    アレルギー性紫斑病に対しては、ビタミンC内服が有効である。
b.    肺塞栓の再発予防としては、アスピリン内服が有効である。
c.    Upshow-Schulman 症候群に対しては、新鮮凍結血漿の投与が有効である。
d.    閉塞性黄疸を合併したビタミンK欠乏症に対しては、ビタミンK内服が有効である。
e.    第VIII因子インヒビターの出血に対しては、血漿由来第VIII因子製剤が有効である。

(解説)

a.  しばしば、自然軽快する。第XIII因子濃縮製剤を使用することもある。

b.  アスピリンは無効で、ワルファリンが使用される(参考:深部静脈血栓症)。

c.  正しい。

d.  閉塞性黄疸ではビタミンKを経口投与しても吸収されないために、経静脈的に投与する。

e.  第VIII因子インヒビターの出血に対しては、バイパス製剤(ノボセブン、ファイバなど)が使用される(参考:後天性血友病)。


(答え) c


 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:53| 医師国家試験・専門医試験対策