2012年08月06日
南砺市民病院の紹介(2):金沢大学第三内科関連病院
南砺市民病院の紹介(1):金沢大学第三内科関連病院 より続く。
南砺市民病院の紹介(2)
病院長に就任した平成19年当時、当院も医師不足に直面し、病院経営だけでなく医療継続にも強い危機感を持ち、医師や看護師等専門職の確保と育成を最優先事項と考えました。
専門医の派遣は大学病院に要請しますが、高齢社会に必要な「地域包括医療・ケア」構築を目指し「温かい心で確かな全人的医療」を提供できる総合医や家庭医の育成に取り組みました。
平成21年度、初期研修医2名を育成し、平成24年度は新たに2名の初期研修医を迎え、「NANTO家庭医養成プログラム」の3名の後期研修医を含め、常勤医は金沢大学第三内科からの5名等合計23名と確実に増加しています。
今後も各大学等の協力を頂き総合医・家庭医育成の拠点化に努め、専門医と共に高齢社会のQOLを支援できる病院を目指します。
高齢化の進む南砺市では在宅医療や看取りは大切な課題です。
在宅での人工呼吸器、IVH等医療必要度の高い場合や癌終末期等で看取りが推定される場合は病院が担当し、長期療養が見込まれる場合は開業医が担当する機能分担を行っています。
充実した南砺市訪問看護ステーション(看護師15名、リハビリ療法士10名)が開業医のグループ化や医療材料管理の支援を行い、在宅診療に参入する開業医が増加しました。
訪問看護を受けている在宅患者が急性増悪等で入院が必要な場合、南砺市民病院は確実に受け入れています。
南砺市民病院と南砺市医師会との良好な病診連携により、南砺市では重度な患者の在宅復帰が叶い、在宅での看取りも増加しています。
(続く)南砺市民病院の紹介(3):金沢大学第三内科関連病院 へ
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:55| その他