金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年08月17日

二次止血:CBT(コアカリ)

CBT(コアカリ)(再現問題)の紹介と解説です。

 

止血のうち、二次止血に関与するのはどれか。

A.    血小板凝集
B.    血圧維持
C.    血液凝固
D.    血管収縮
E.    線維素溶解

 

(解説)

A. 血小板粘着と凝集は一次止血に関与します。
B. 血圧維持と止血は無関係です。
C. 血液凝固は、二次止血に関与します。
D. 血管収縮は止血と直接は関係ありません。
E. 線溶とも言います。過剰な血栓はプラスミンによって溶解します。


(補足)

血管が破綻しますと、まず「血小板粘着」が起きます。

さらに多くの血小板が集結して「血小板凝集」を生じます。その結果、血管破綻部位に「血小板血栓」が形成されます。ここまでが、一次止血です。

ついで、血小板を反応の場として多くの凝固因子が集結して、最終的にトロンビンが形成されますと、フィブリノゲンがフィブリンに転換して凝固が完結し「凝固血栓」が形成されます(強固な止血血栓が形成される)。これを二次止血と言います。

 

(答え)

C

 


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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:55| 医師国家試験・専門医試験対策