金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2012年09月12日

内科学卒業試験(血液内科学):白血病など

平成24年度 内科学卒業試験(BSL評価試験)血液内科学
平成24年9月3日(月)

問題の紹介と正答の記事を続けさせていただきます。


19.    疾患名と症状・合併症の組み合わせで誤っているのはどれか。一つ選べ。

a.    急性前骨髄球性白血病 — 播種性血管内凝固症候群
b.    慢性骨髄性白血病 — 胃潰瘍
c.    真性多血症 — 低酸素血症
d.    本態性血小板血症 — 脳梗塞
e.    原発性マクログロブリン血症 — 眼底のソーセージ様静脈怒張

(正答)c


20.    疾患名と検査結果の組み合わせで誤っているのはどれか。二つ選べ。

a.    急性骨髄単球性白血病 — Faggot細胞
b.    慢性骨髄性白血病 — JAK2遺伝子変異
c.    本態性血小板血症 — 巨核球増加
d.    骨髄線維症 — tear drop cell
e.    多発性骨髄腫 — Bence Jones蛋白

(正答)a,  b


21.    治療薬と副作用・合併症の組み合わせで正しいのはどれか。二つ選べ。

a.    ダウノルビシン − 心毒性
b.    大量シタラビン− 末梢神経障害
c.    L-アスパラギナーゼ − 肝炎
d.    ボルテゾミブ − 顎骨壊死
e.    シクロフォスファミド − 出血性膀胱炎

(正答)a,  e


22.    疾患の予後に関する記載で正しいものはどれか。二つ選べ。

a.    inv(16)を有する急性骨髄性白血病は予後不良である。
b.    フィラデルフィア染色体異常を有する急性リンパ性白血病の予後はここ10年で改善した。
c.    原発性骨髄線維症の一部は急性骨髄性白血病に移行する。
d.    MGUSは年10%の割合で多発性骨髄腫やアミロイドーシスに進展する。
e.    多発性骨髄腫の予後は免疫グロブリン値と血清β2ミクログロブリン値から3段階に分けることができる。

(正答)b,  c


<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集
 

 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:41| 医師国家試験・専門医試験対策