金沢大学第三内科関連病院:厚生連高岡病院(2)
「厚生連高岡病院」
2010年には「腫瘍内科」が独立診療科となり、私自身は一般呼吸器診療から完全に離れることになりました。
腫瘍内科は現在私のもとに3人のスタッフを擁していますが、いずれも三内医局外からの調達です。
三内医局からの人材提供がなかなか望み通りにいかない中での苦肉の策ですが、今後は強力な助っ人を期待できるものと信じております。
血液内科は常勤2人体制、呼吸器内科は三内からの常勤1人に、地元開業医の息子さんと2名の体制というのが現状です。
悩みは研修医不足で、医局からは入局者を送り込めとのお達しがありますが、いかんせん、初期研修医は毎年1ないしゼロ名という状況で、なかなか思うようにはいきません。
東診療棟の竣工から10数年を経て、現在病院は老朽化した西診療棟等の改築中です。
2012年度末には新たな西診療棟が完成し、さらに翌年度末に南側に救急棟が完成して改築工事が終了します。
腫瘍内科外来や外来化学療法室は、改築対象となっている旧診療棟に急ごしらえで設置した部署で、今回新西診療棟が完成した暁には、その2階に移転することになっています。
床面積も現状の倍以上となり、独立した緩和ケア外来の設置、がんサロン・情報コーナーの常設、腫瘍内科外来の増設、外来治療室の増床(13床→17床)が図られます。
腫瘍内科外来を設置した際に「総合的がん診療センター」と称する組織を院内に立ち上げましたが、今回の改築移転でハード面でもセンターとしての一応の完成を見ることになります。
「がんを生きぬく人々とともに」をキャッチフレーズに多職種専門スタッフが一丸となってがん診療に取り組み、がんサバイバーシップを支えていきたいと考えています。
今後の我々の取り組みにぜひご注目いただければと存じます。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40| その他