金沢大学第三内科同門会近況報告:加賀の地で開業して(1)
金沢大学第三内科同門会の先生の近況報告を、ブログ記事としてアップさせていただきます。
「加賀の地で開業して10年」(1)
橘 秀樹(平成4年入局)
2003年に加賀の地で「加賀たちばな元気クリニック」を開業して早10年が過ぎようとしています。
ありきたりな台詞ですが、「あっという間」でした。
特に何があったかと問われれば、特に何もない10年間だったような気がします。これからもよろしくお願いいたします。
以上が本音ですが、これではあまりに「近況報告」にならないので1200字分、何か絞り出したいと思います。
石川県の最南端にある加賀市で開業して、毎日自然の変化を眺めながら往診に勤しんでいます。
地表は一面田んぼで稲が黄色く実り、今年も稲刈りが始まりました。
もうしばらくしたら白山の頂上から順に白み始め冬が近づくのを実感できます。
加賀市は本当に田舎で、人も少なく、年寄りは少し多いですが、仕事量はまあこんなもんです。
暇というほどではありませんが、決して忙しいわけでもありません。
渋滞とも無縁で特にストレスもなく、何もない加賀市で、足るを知る日々を過ごしています。
知的刺激に飢え易い環境なので、たまに治験を引き受けます。
治験をするのは本当にボケ防止が一番の理由ですが、2006年にはPDE4阻害薬の喘息とCOPDの第二相試験を、昨年からは長時間作用型抗コリン薬の喘息の第三相試験を行っており、いずれも症例登録数は全国上位(以前は17位/500施設、現在は1位)です。
この結果は大学病院や県立中央病院などで諸先輩方にご指導いただいた賜物だと思うとともに、第三内科の臨床レベルの高さを実感しています。
また患者さんにもメリット(協力費や薬剤費軽減)があり意外と喜ばれています。
(続く)金沢大学第三内科同門会近況報告:加賀の地で開業して(2)へ
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02| その他