2013年02月05日
金沢大学第三内科:血液・移植グループ研究室紹介(3)
金沢大学第三内科:血液・移植グループ研究室紹介(2)より続く。
血液・移植グループ(3)
研究
今回は学内在籍メンバーの研究内容をそれぞれから紹介してもらいます。
【細川晃平】
2年間の研究生活を終え、4月から病棟に復帰しました。
久々の臨床で慣れない部分もありますが、研修中の先生達と一緒に学びながら、病棟を盛り上げたいと思っています。
研究では9月に無事博士号を取得する事ができました。
再不貧のゲノム解析やsHLAペプチドームを用いた再不貧関連ペプチド解析、TDM症例における遺伝子発現解析を用いた巨核球抑制性サイトカインの同定などをテーマに研究を続けています。
今後は一血液内科医として研鑽を積みつつ、骨髄不全を中心に研究を続け、臨床に役立つ新しい知見を発見していけたらと思っています。
【丸山裕之】
再生不良性貧血患者(AA)の約15%では、片側のHLAクラスIアレルを欠失した白血球が検出されます。
このHLAアレル欠失血球の存在は、造血幹細胞が自己抗原を介したCTLからの攻撃から逃れ、造血に寄与するようになった結果と考えられ、免疫病態の関与する骨髄不全の証拠と考えられます。
AAを含む骨髄不全患者におけるHLAアレル欠失血球の検出頻度や検出血球、検出サイズなどを検討することにより、骨髄不全の免疫抑制療法への反応性を予測する有用なスクリーニング検査を開発することをめざし、検討を進めています。
今後は、多数の新規骨髄不全患者を対象に、臨床研究にて調査を行っていく予定です。
(続く)金沢大学第三内科:血液・移植グループ研究室紹介(4)へ
<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:01| 血液内科