金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2013年03月14日

呼吸器グループ紹介(3)金沢大学第三内科

呼吸器グループ紹介(2)金沢大学第三内科より続く。


呼吸器グループ(3)
 肺癌グループ

2012年の米国臨床腫瘍学会(ASCO)ではimmune checkpointsに関わる大きな情報が発表されました。

腫瘍免疫の主体であるTリンパ球の調節因子であるPD-1という蛋白に対する抗体が特定の症例ではあるものの非常に大きな効果を発揮することです。

我々は従来腫瘍免疫についてはあまり勉強してこなかったのですが(今までは効かなかったので)、中尾教授はこの道でも先達であられますので、ご指導いただきながら研究を進めていきたいと思っています。

臨床面では数多くの臨床試験に参加できるようになりました。

前述のIPASSを含めたEFGR-TKIの臨床試験や新しい分子標的治療薬の臨床試験に参加し、症例をエントリーしています。

エントリー数ではまだトップとまではいきませんが、それでもBest 15には入るようになり、国立大学機構の中だけで数えるとトップ3には入っています。

これは病棟を担当している研修医、指導医、上級医、外来担当医がすべて一致協力してくれた賜物と思っています。ここで感謝申し上げます。

またin house(グループ主導)の臨床試験として、EGFR遺伝子変異陰性非小細胞肺癌に対するErlotinibの有用性予測因子を探索する第II相試験、高齢者非小細胞肺がんに対するPEMとPEM+ベバシズマブの無作為化第II相試験、TS-1の維持療法の第II相試験など進行してきています。

肺癌化学療法は個別化医療へと向かっていると考えられますので、我々独自のデータを発信できるように皆、頑張っています。 


(続く)呼吸器グループ紹介(4)金沢大学第三内科

 


<リンク>

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:17| 呼吸器内科