血液内科学系統講義試験:リンパ腫など
平成25年度血液内科学系統講義試験<細胞移植学(血液内科)>
下記患者の国際予後指数(1項目1点)を求めよ。
45歳男性。頚部リンパ節の生検で、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断された。
両側頚部・左腋窩・縦隔に2〜3センチ大のリンパ節を認めたが、CTおよびFDG-PETではその他の部位に病変は認めなかった。
入院前日まで仕事を普通にこなしていた。体重減少や寝汗は認めていない。
骨髄生検では骨髄浸潤の所見はみられなかった。
LDHは480IU/l、可溶性IL-2レセプター1240IU/mlであった。
国際予後指数( )点
(解答)1
リンパ系腫瘍に関する記載の中で誤りはどれか。
(1) マントル細胞リンパ腫は予後良好である。
(2) ホジキンリンパ腫は連続的に進展する。
(3) 鼻腔原発NK/T細胞性リンパ腫は欧米よりも東アジアに多い。
(4) HTLV-1感染者のうち、成人T細胞性白血病/リンパ腫を発症するのは約10%である。
(5) 日本人で最も頻度の高いリンパ系腫瘍は濾胞性リンパ腫である。
a (1), (2), (3) b (1), (2), (5) c (1), (4), (5) d (2), (3), (4) e (3), (4), (5)
(解答)c
治療の組み合わせのうち正しいのはどれか。
(1) リンパ形質細胞リンパ腫―ABVD療法
(2) 成人T細胞性白血病/リンパ腫−抗CCR4抗体
(3) 再発濾胞性リンパ腫−90Y-イブリツモマブチウキセタン
(4) 再発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫−自己末梢血幹細胞移植
(5) 未分化大細胞リンパ腫−R-CHOP療法
a. (1) (2) (3) b. (1) (2) (5) c. (1) (4) (5) d. (2) (3) (4) e. (3) (4) (5)
(解答)d
<リンク>
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:00| 医師国家試験・専門医試験対策