2013年08月30日
DICとアンチトロンビン(AT)3:敗血症でアルブミンとの相関
DICとアンチトロンビン(AT)2:敗血症、TATより続く。
播種性血管内凝固症候群(DIC)における、TATとアンチトロンビン(AT)活性の相関図を前の記事で紹介いたしました。全く相関はみられませんでした。DIC合併のない場合であっても、同様に相関はみられませんでした。
今回は、敗血症における血清アルブミン(Alb)とアンチトロンビン(AT)活性の相関です。
上段に示すように、両者の間には有意の正の相関がみられています。
また、播種性血管内凝固症候群(DIC)の有無にかかわらず、正の相関関係がみられている点も注目されます。
つまり、DICにおいて血中アンチトロンビン(AT)活性が低下する場合であっても、それは消費性凝固障害のためではなく、アンチトロンビンとアルブミンは共有する機序で低下するものと考えられます。
(続く)DICとアンチトロンビン(AT)4:アルブミンとの相関/AT製剤 へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:13| DIC