2013年09月06日
DICとアンチトロンビン(AT)10:AT、プロテインC&S
DICとアンチトロンビン(AT)9:AT低下と予後より続く。
凝固阻止因子としては、アンチトロンビン(AT)の他にプロテインCやプロテインSも知られています。
上図の論文では、敗血症性ショックの症例(播種性血管内凝固症候群(DIC)と非DICの両者を含む)における予後をこれらの凝固阻止因子で予知できるかどうか検討しています。
アンチトロンビン(AT)、プロテインC、プロテインSのいずれであっても、死亡例では生存例と比較して血中レベルは低下しているようです。
ただし、死亡例と生存例で最も血中レベルの分離が明確なのはAT活性という結果になっています。
やはり、AT活性は予後を予知するという観点から、有用性が高いようです(今回は敗血症性ショックに関してですが)。
参考;TAT
(続く)DICとアンチトロンビン(AT)11:AT活性の意義 へ
<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56| DIC