黒部市民病院:病院紹介(2)
黒部市民病院:病院紹介(1)より続く。
「黒部市民病院」(2) by 山内博正
臨床研修について
当院の初期研修医基幹型わくのマッチング率は常に100%であり、富山県内の病院の中では大変人気があります。
研修センタースタッフの苦労もさることながら、むしろ当院の研修医サポートシステムの影響が大きいようです。
まずは研修医宿舎が病院のすぐ隣にあります。
さらに当院と国際医療交流を行っている米国ジョージア州のマーサ大学医学部、中央ジョージア医療センターに、初期研修2年目に病院負担で1ヶ月間の医療見学に渡米させてもらえる事が大きいかと思います。
現在の初期研修医数は、1年目13名、2年目11名(富大または金大とのたすきがけ12名を含む)です。
内科について
常勤医は21名で、そのほとんどが金大1内出身者で占められています。
第3内科からは小生と高松秀行医師の2名のみであり、以前3内で担当していた呼吸器は富山大1内の医師が担当しています。
各種専門分野に分かれていますが、内科全体として毎週月曜日の朝には休日中の入院患者の受持ち割り振りを含めた連絡会が行われ、火曜日の夜には症例検討会が施行されています。
なお、当院の血液部門の患者様は65才以上の高齢者が大多数を占めています。
また、何らかの持病を治療中に血液疾患を併発してきて紹介いただくケースも目立ちます。
血液の病態の評価・管理以外に、個々のケースの主要臓器機能、合併症やADLを判断して、標準治療により近い成績が得られる様に、患者さんとご家族に納得いただける様に努めています。
個人的には、大学や県中枢の病院での治療対象になり難いこれらのケースを受け入れるのが、地域の要望に即した当院血液部門の役割と考えています。
高松先生もおそらく同じ様に考えて頑張ってくれているものと思っています。
(続く)黒部市民病院:病院紹介(3)へ
<リンク>「臨床に直結する血栓止血学」
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:49| その他