出血性疾患の実践診療マニュアル〜すべての臨床医のために〜
書籍紹介です。
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「出血性疾患の実践診療マニュアル〜すべての臨床医のために〜」
編者名: 矢冨裕、大森司
出版会社:南江堂
<序文より>
日常診療において、出血に関する症状を訴えて来院する患者は多く、ほとんどすべての診療科において、出血を主訴とする患者に遭遇しうる。たとえば、消化管出血には消化器関連の科が対応し、しかし、局所からの出血でも、背景に出血性素因がある場合には、それを是正しないと的確な止血が達成できない場合が多い。肝硬変に伴う消化管出血に対して、局所の治療に加えて、全身的な出血傾向を是正するために新鮮凍結血漿や血小板濃厚液の補充が必要となる場合があることなどがその一例である。
すなわち、領域を問わず、出血している患者をみる場合には、背後の出血傾向を見逃さず、必要があれば、その是正を治療に反映できる臨床的素養が求められる。しかし、現実には、出血疾患に対して若手意識をもっている医師は多いようである。本書は、臨床医がよく出会う“出血”をテーマとして、出血性素因の評価、さらには、重要な出血性疾患に関して、その診断と治療の実践マニュアルとすることを目的とした。
出血性疾患の診断と治療は日進月歩であるが、基本は今も昔も変わらず単純である。つまり、生理的止血機構のどこに異常があって出血が生じているかを見極めることが重要である。これは、病歴聴取、身体所見、スクリーニング検査でおよそ見当をつけることができる。その上で、最新の検査を含めた特殊検査なども使い、確定診断を得る。このプロセスが理解できていれば、専門家でなくても、的確な診療が可能であり、必要に応じて専門家に委ねることができる。是非、本書により、その過程をご理解いただければと願うものである。
本書は、コンパクトにできており、適宜、項目ごとにチェックしていただける形となっている。多くの臨床医の方々に、広く役立てていただければ幸いである。
http://www.nankodo.co.jp/wasyo/search/syo_syosai.asp?T_PRODUCTNO=2266871
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40| 出血性疾患