金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年09月12日

血液内科学卒業試験:血小板数低下

平成26年度 血液内科学卒業試験(BSL評価試験)
平成26年9月9日(火)(60分間)

血小板数低下をきたす疾患に関する記載として正しいものはどれか。1つ選べ。

a.    HELLP症候群の3徴候は、溶血、心不全、血小板数低下である。
b.    抗リン脂質抗体症候群(APS)は、女性においては不妊症の原因となる。
c.    特発性血小板減少性紫斑病(ITP)においては、平均血小板容積(mean platelet volume:MPV)が小さくなる。
d.    溶血性尿毒症症候群(HUS)ではADAMTS 13活性が低下する。
e.    へパリン起因性血小板減少症(HIT)では、自己抗体が出現する。



(解説)

a.    HELLP症候群の3徴候は、溶血、肝障害、血小板数低下です。
b.    抗リン脂質抗体症候群(APS)は、女性においては不妊症の原因ではなく、不育症(習慣性流産を含む)の原因になります。
c.    特発性血小板減少性紫斑病(ITP)においては、平均血小板容積(MPV)や血小板分布幅(PDW)は大きくなります。
d.    ADAMTS 13活性が低下するのは、TTPです。。
e.    へパリン起因性血小板減少症(HIT)では、自己抗体が出現します。



(正答)
e


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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:55| 医師国家試験・専門医試験対策