2015年02月03日
心房細動への新規経口抗凝固薬(NOAC)と頭蓋内出血
心房細動に対して抗凝固療法を行った場合に、新規経口抗凝固薬(NOAC)がワルファリンと比較して圧倒的に優れているのは、出血の副作用、特に頭蓋内出血が少ないことを挙げることができるでしょう。
上図はダビガトランを例にとっていますが、その他のNOACでもほぼ同様の結果です。
抗凝固療法、抗血小板療法といった抗血栓療法の避けられない副作用として、出血があります。
出血の副作用は、抗血栓療法の宿命ともいえるでしょう。
抗血栓療法は止血機序を阻止しますので、当然の結果として出血しやすくなります。
ワルファリンと効果が同等以上であることを期待できるにもかかわらず、出血の副作用、特に最も致命的な出血である頭蓋内出血が少ないというのは、極めて大きなメリットといえると思います。
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:37| 抗凝固療法