金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2015年02月02日

心房細動への新規経口抗凝固薬(NOAC)の効果

スライド39

 

 

心房細動症例に対して、新規経口抗凝固薬(NOAC)を投与した場合、脳卒中/全身性塞栓症の発症抑制効果はワルファリンと比較して同等以上です。

上図ではNOACの中でも、ダビガトラン(プラザキサ)を例に結果を示しています。
その他のNOACに関しても、効果が同等以上であるという点に関しては共通していると思います。

後述するように、NOACは、多剤との相互作用がワルファリンと比較してはるかに少ないこと、モニタリングが必要であるにしても毎回は必要ないこと、食事制限がないことなど多くのメリットがあります。
ワルファリンよりも使用しやすい薬剤といえるでしょう。

使用しやすく効果がワルファリンと効果が同等以上ですので、新たに経口抗凝固療法を行う症例では、NOACを処方する機会が多くなるのではないかと推測されます。
 
 
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
金沢大学血液内科・呼吸器内科HP
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログ
研修医・入局者募集

参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:16| 抗凝固療法