金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年02月05日

ワルファリンとNOACの比較

スライド33
心房細動に対して、抗凝固療法(ワルファリン、新規経口抗凝固薬)を行う場合に、それぞれにメリットとデメリットがあります。

新規経口抗凝固薬(NOAC)(ダビガトラン、リバーロキサバン、エドキサバン、アピキサバン)は、ワルファリンと比較して、効果は同等以上で、出血の副作用(特に頭蓋内出血)は有意に少ない点は大きなメリットです。

しかし、NOACにもワルファリンにもそれぞれ長所と短所があります。上図でまとめてみました。


上図の他にもあります。
ワルファリンは、怠薬がまれにあっても大きな問題はないですが(効果が激減することはないですが)、NOACは半減期が短く1回の怠薬がありますと全く効果が発揮されない日を生じてしまいます。
NOACは怠薬厳禁と言えます。

外来診療の場で、ワルファリンとNOACの選択肢を患者さんにお話する際に、上記の全てをお話するには物理的に難しいかもしれませんね。

管理人は、NOACはワルファリンと比較して効果は同等以上であるにもかかわらず出血の副作用は有意に少ないこと(NOACのメリット)、NOACは怠薬のダメージが大きいこと、NOACは高価であること(NOACのデメリット)は必ずお伝えするようにしています。

<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学

血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:39| 抗凝固療法