一勤務医として医局への貢献を考えてみる(1)同門会総会
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報の原稿からです。
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「一勤務医として医局への貢献を考えてみる」(1)同門会総会
富山県立中央病院 血液内科部長 奧村廣和
第三内科に入局し、今年で29年目になります。
入局した当初、お顔と名前がなかなか一致しないたくさんの先輩方に圧倒され、同門会総会は大変敷居の高い場でした。
金沢大学に教員として在籍していた頃は、研究室や医局の報告の準備がありましたので、毎年同門会総会の時期になると多少のプレシャーを感じていました。
しかし大学を離れてからは、後輩の活躍を知ることができること、そして懐かしい同門会の皆さんと懇親会でお話ができるため、同門会総会がとても楽しみに思えるようになりました。
若い医局員の方には、三内の先輩方とゆっくり話ができる貴重な機会ですので、是非6月の同門会総会に出席して、皆さんの名前を覚えてほしいと思います。
第三内科同門会がますます発展することを心から願っています。
話は変わりますが、一勤務医としての私が、医局への貢献として何ができ、何をしているかということを少し述べたいと思います。
私が勤務する富山県立中央病院では、毎年フルマッチすれば自治医出身者を合わせ最大15名の初期研修医を迎えます。
研修医に血液内科と呼吸器内科の魅力を伝え、一人でも多く第三内科に入局してもらうことができれば、医局への最大の貢献になるとでしょう。
しかしなかなか思うようにはならないのが現実です。
当院の内科は臓器別に分かれていて、研修医は初期研修プログラムに定められている内科必須の6ヶ月とそれに加えて各人の希望で内科を回りますが、2ヶ月を目安に1臓器を選択するため、内科のすべての診療科(当院では6臓器の診療科があります)を回るとは限りません。
まず重要なことは研修医が血液内科を選択してくることです(当院の呼吸器内科は第三内科ではありません)。
どうすれば血液内科を選択してくるのか、が重要です。
選択してくれなければ研修医と接点が持てず、血液内科の魅力を伝えることは容易ではありません。
抜本的な対策はなかなか見つかりませんが、最近徐々に手応えを感じ始めていることは、血液内科ではいろんな手技をさせてもらえるという評判が研修医の間で静かに立つようになってきたことです。
血液内科の手技といえば骨髄穿刺と骨髄生検、それにたまにある骨髄採取ぐらいだろうと思われるかもしれませんが、たとえば腰椎穿刺などは神経内科や脳外、または救急外来以外では血液内科で行うことが多いのではないかと思います。
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:45| その他