2015年04月30日
金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(3)
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会原稿(平成26年度)からです。
金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)
「呼吸器グループ研究室紹介」(3)
間質性肺炎グループ
間質性肺炎の領域は、ピルフェニドン(商品名ピレスパ)が2008年に日本より発売され、これまで治療法がなかった特発性肺線維症(IPF)の世界に大きな変化が生まれました。
2011年にはIPFのガイドラインが改訂され、画像、病理学的診断がこれまで以上に系統だったものとなりました。
ただし、その中ではIPFに対して強く推奨されている薬剤はなく、その中でもピルフェニドンは状況によっては使えるとされてはいますが、治療の分野に関してはこれからのますますの発展が期待されます。
金沢大学をはじめ北陸地区が日本の中心となって進めているIgG4関連肺疾患に関しては、早稲田がこれまでに引き続き厚生労働科学研究難治性疾患克服研究事業研究症例分野「IgG4関連疾患に関する調査研究班」の研究協力員として呼吸器分野に関する特徴の解析を行っております。
2011年10月に開催された東京びまん性肺疾患研究会ではIgG4関連疾患をテーマとし、全国から集められた症例の病理画像臨床的検討を行い、2012年の日本呼吸器学会をはじめとする学会で共同研究の形で発表しました。
渡辺は閉塞性細気管支炎マウスモデルを作成し、細気管支の閉塞機転にfibrocyteが重要であることを見出しました。まもなく論文化されることと思います。
金沢大学呼吸器グループ研究室紹介(インデックス)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:24| 呼吸器内科