金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年07月30日

造血器悪性腫瘍の検査、臨床症状、急性白血病

平成27年度 血液内科学系統講義試験
細胞移植学(血液内科)
平成27年7月14日 火曜日

問題紹介です。


問34.    疾患名と検査所見の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。

a.    急性単球性白血病 — 尿中リゾチーム高値
b.    慢性骨髄性白血病 — 末梢血中の幼若顆粒球
c.    真性多血症 — エリスロポイエチン高値
d.    骨髄線維症 — 涙滴赤血球
e.    多発性骨髄腫 — β2-ミクログロブリン高値



問35.    疾患名と臨床症状の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。

a.    真性多血症 − 血栓症
b.    原発性骨髄線維症 − 巨脾
c.    本態性血小板血症 − 出血傾向
d.    慢性骨髄性白血病 − 胃潰瘍
e.    急性前骨髄球性白血病 (M3)  − 歯肉腫脹



問36.    急性白血病に関する記述で正しいのはどれか。2つ選べ。


(1)     成人では骨髄性よりリンパ性の方が多い。
(2)     WHO分類では芽球比率が20%以上で急性白血病と診断する。
(3)     FLT3遺伝子変異を伴うと予後不良である。
(4)     紫外線は白血病の危険因子である。
(5)     Core binding factor (CBF) 白血病は通常予後不良である。


a. (1)(2)  b. (2)(3)  c. (3)(4)  d. (4)(5)  e. (1)(5)




(正答)

問34  c

問35     e

問36  b

 

 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:11| 医師国家試験・専門医試験対策