金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2015年11月12日

症例から学ぶDIC(11)症例2:線溶亢進型DICの治療

症例(2)
症例から学ぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)(インデックス)

<線溶亢進型DICの治療

メシル酸ナファモスタットとメシル酸ガベキサート


線溶亢進型DICに対しては、メシル酸ナファモスタット(商品名:フサンなど)が有効です。

本薬は抗プラスミン作用を合わせ持った抗トロンビン薬であり、線溶亢進型DICには極めて相性の良い薬物です。

一方、メシル酸ガベキサート
(商品名:FOYなど)は臨床用量では、抗線溶効果はマイルドであり、線溶亢進型DICには無力です。

両薬の薬効の違いを理解しておきたいところです。



へパリン類&トラネキサム酸併用療法


この治療法は、「諸刃の剣」治療ということができます。

線溶亢進型DICに対しては、へパリン類&トラネキサム酸併用療法も極めて有効であり致命的な出血に対しても著効しますが、線溶亢進型DICの診断を確実にすべきです。

病型分類に自信をもてない場合には行ってはいけない治療です(全身性血栓症による突然死の報告があります)。

必ず専門家にコンサルトすべきです。

症例から学ぶ播種性血管内凝固症候群(DIC)(インデックス)

 
<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:02| DIC