超高齢社会を見据えた未来医療予想図(14)住民啓発
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報からです。
今回は、特別講演です。
飯島勝矢先生 特別講演
(金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会:平成27年6月21日)
超高齢社会を見据えた未来医療予想図(14)
〜フレイル予防からケアまでを俯瞰した地域包括ケアシステム構築〜」
<住民啓発>
住民啓発は、柏市であっても他のモデル地域であっても、おそらく医師会の先生も含めて我々MDが主導と言うより、行政と強いコミュニケーションを持たないと成り立ちません。
街ぐるみで教育システムっていう風になると堅苦しい話になってしまいますが、医学生、研修医も含めて、若手そして開業医の先生方も、いわゆるリカレント、オンザジョブと言われる方法で、市民のいろんな階層でいろんな教育、いろんな研修システムという事です。
まず市民啓発です。
時間がかかりますが、行政が中心になって、地域医師会の先生方を呼びます。
いわゆる草の根ローラー作戦でやっていくしかありません。
あとは、オンザジョブです。
すでに地域で働かれている先生、及び、他の職能団体、訪問看護、ケアマネージャー、訪問リハビリ、諸々の方々と一つのテーブルを囲んで、多職種連携研修モデルを作って全国で2011年に開発して、いろいろやっています。
2015年に、遅ればせながら都内でも予定されています。
大分やり始めて頂いていますが、これは研修の場でチームビルディングをしていこうと言うねらいと、もう一つは参加されたかかりつけの先生がこのようなメンバー達とチームを組むのかと動議付けされるのをねらっています。
グループワークがふんだんに取り入れられています。
先ほどの多職種連携研修ですが、行政側に4ヶ月前には最低限をチェックして下さい、一ヶ月前になったら最低限この書類を使ってこれを売っちゃって下さい、研修を作り込んで行く為のノウハウ本というものをHPでも出してますけど、これを作って地域の行政の方々に同じパターンを作りたければ同じようなレールに乗って頂くと必然的に出来上がりますよと。
全部書類完備されています。
(続く)
★ 本稿は、東京大学 高齢社会総合研究機構 飯島勝矢先生のご講演をを拝聴した事務局が原稿化したものです。もし内容に不正確な部分があった場合には当事務局の責任ですので、ご容赦お願いします。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:18| その他