超高齢社会を見据えた未来医療予想図(23)ヘルスリテラシー
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会報からです。
今回は、特別講演です。
飯島勝矢先生 特別講演
(金沢大学第三内科同門会総会・開講記念会:平成27年6月21日)
超高齢社会を見据えた未来医療予想図(23)
〜フレイル予防からケアまでを俯瞰した地域包括ケアシステム構築〜」
<ヘルスリテラシー>
第一、二、三、四フェーズとあります。
これは栄養から見た虚弱型フローですが、第一フェーズは社会性/心のフレイル期で、孤食、鬱傾向、ヘルスリテラシーの欠如などです。
ヘルスリテラシーは若い先生ご存知でしょうか。
自分の健康に対する興味を持って、そして健康情報があれば、それを自分に照らし合わせる事ができる能力がヘルスリタラシーですが、特に生活習慣病はヘルスリテラシーで決まってしまうと言われています。
どんなにお医者さんが外来でくどくど言っても、ヘルスリテラシーが低い人にはなかなか難しいです。
そこで、市民っていうのは4つの層に分かれています。
第一層、第二層、第三層、第四層市民です。
第一層は本当の上澄み、いわゆる健康オタクです。
第二層は、3割〜4割います。情報を全部知っているけれども、腰が重たい集団です。分かってはいても、なかなか実績できません。
第三層も非常に多いです。そんな情報私たちは知りませんよって集団ですけど、それはアンテナが本当に低いのか、左の耳から右の耳なのかわかりませんが、情報を知らないと言う集団です。
第四層は、2割弱くらいいます。基本的に何をやっても無理なウルトラ難易度Eの集団です。そこに当然専門職だけでは達成できない、市民サポーターのいわゆる身のあるローラー作戦も必要になってきます。
(続く)
★ 本稿は、東京大学 高齢社会総合研究機構 飯島勝矢先生のご講演をを拝聴した事務局が原稿化したものです。もし内容に不正確な部分があった場合には当事務局の責任ですので、ご容赦お願いします。
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:48| その他