伝統と文化のまちづくり(2)金沢の地勢
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル
伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)
特別講演
「伝統と文化のまちづくり」(2)金沢の地勢
石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長
山出 保
今度は金沢を上から俯瞰していただきます。
金沢には台地が3つあります。
その台地の間を二つの川が流れています。
台地があるから坂があります。
大変に坂の多い町であります。
二つの川が用水になって町の中を巡ります。
用水の数は55本、延べにしますと150kmです。
私は、こんな町はないと思っています。
タクシーに乗りますと、運転手さんが私に「お客さんはみんな金沢の町が綺麗だと口にされますよ」と言われます。
私はゴミが少ないということもさることながら、それ以上に3つの台地と2つの川、それが用水になって身近に目に入ってくる。
河岸段丘の緑を身近にみられるし、水は手に取るようにみられる。
ですから、金沢の町は綺麗だとお客様は言うのだろうなと思います。
緑と水は絶対に大事にしなきゃいけない町、これが金沢だと私は思っています。
外側のリング(図中の【A】)が書いてありますが、実線は完成部分、点線はもう少しで出来上がります。これが環状道路です。
この環状道路は大事な道路だと思っています。
能登と加賀から車が入ってきまして、お城の所へ集約される、すると市内が混雑するわけですね。
この混雑を避けるために車をこの大きなリング【A】の環状道路に乗せて散らしてやる。
そしたら都心の交通負荷が小さくなるというのが、環状道路の意味です。
これを一生懸命やっておりましたら、元総理の森先生が、「もっと良い名前がないか」とおっしゃるものですから、それで、「アカデミックロード」と言ったわけです。
アカデミックロードの意味合いですが、実はこの画面の中にたくさん「文」があります。
これ大学でございまして、みんな道路にぶらさがっています。
数で勘定しますと、18あるのです。
先生と生徒の数を足しますと、35,000人を超えますので、地方の都市としたら、学生の密度の濃い町、大学の密度の濃い町と言えると思います。
金沢はそういう意味で大学を絶対大事にしなくてはいけない町だと私は思ってきました。
金沢の町で古い雰囲気を残しているのは、お城と兼六園を中心に図の内側の点線【B】の中が、古い雰囲気を残しています。
私はこの内側の点線の中は、原則保存すべきと思ってきました。
同時に、町というのは保存するだけではいけませんで、新しくつくる部分も必要です。
金沢にとって新しく近代化をするところはどこかと聞かれたら、香林坊から武蔵ケ辻へ行って、駅までのメインストリートがそうです。【C1】
そして駅から港一帯にかけて【C2】、ここはやはり開発が原則だと思います。
伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:47| その他