金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2016年12月31日

伝統と文化のまちづくり(3)まちづくりの基本

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」(3)まちづくりの基本

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保

ですから、金沢という町は保存もしながら開発もするという難しいテーマに挑んでいく宿命を背負っている町、これが金沢だと私は思って今日まできたのです。

金沢の町は保存する所と開発する所を区分けするのです。

私はこれを「区分けの理論」と言ってみました。

区分けをするということは私にとりますと、調和をさせるということであります。
これをしなかったら私は金沢の町は町でないと思っているのです。

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古い所と新しい所をごっちゃにしたら、金沢はないだろうと思います。
日本は、戦争で東京も大阪も大きい町は壊れました。
そうすると、古い町を残しておいて初めて余所の人は良い町ねといってくれるのだと思います。

そういう意味でこの内側の点線【B】の中はこだわりたいと思います。
そこを守るということは逆に開発しやすくするわけですし、【C】を開発するっていうことはやはり古い所を残して古い所を際立たせるということにつらなるわけですので、私はやはりこの区分けはしっかりやりたいと思っています。

分かり易く言いますと、金沢という町は、昔もある、しかし今もある、こういう町でありたいと思います。
今、日本の中でこの表現ができる町はそうありません。
京都と金沢くらいかと思っています。

保存と開発とか、伝統と現代とかは、本来は矛盾する概念で、二律背反する概念をどう調和して共存させていくか、そして町をつくっていくか、これは大変むずかしいことですが、金沢という町はこういう難しい課題に挑んでいかなければいけない。

そういう宿命を背負った町だと思っているのです。

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)


<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:56| その他