金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2017年01月06日

伝統と文化のまちづくり(9) 現代の創造 3

金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

特別講演                     
「伝統と文化のまちづくり」(9) 現代の創造

石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長      
山出 保


<金沢駅東広場− 2005年完成>

これは金沢駅です。
これもつくっている時はあまり評判が良くありませんでした。

私の考え方を言いますと、戦争が済んで、これで70年経ったのですけど、日本の町に顔がないなぁと、こんなことを今日まで思ってきています。
どの町も画一的で、均質的で、金太郎飴みたいに切っても、切っても切り口が一緒。
そういう町をつくってしまったなと、そういう思いを強く持ちます。
そういう考えがこういう形になったと理解してほしいと思います。

このガラスのドーム(もてなしドーム)をつくりました。
金沢は雨が多い町ですので、電車から降りて、濡れないで町なかに出られたら良いということで、屋根をかけたのです。
ガラスです。
骨組みはアルミでして、「アルミのトラス構造」といいます。
三角形の骨組みのことをトラスといいますけど、そういうこのアルミを使って、ガラスを張って、そして、1つひとつのアルミはトラス構造、強度を持たせて、それであのような屋根をかけています。


この下のゲート(鼓門)ですが、実は日本の建築家で芦原義信という先生がいらっしゃって、この先生はずっと金沢市の都市計画や建築の面倒をみてくださいました。
大御所ですけど、私はこの先生からいろんなことを教えてもらいました。
亡くなるまで言われたことが一つありまして、「金沢駅からお城までいくつかゲートがあったらいいね」と何度も言われました。
二度か三度聞いています。

その理屈は「フランスに行ってごらん」と。
どの町にも凱旋門がいくつかあるじゃない」と。
確かにフランス行ったら1つの町に凱旋門は2つ3つあります。
「こういうことが金沢でも出来たら面白いね」と何度もおっしゃいました。
その1つがこのゲートだったと理解をしてほしいと思います。

私には、画一化した日本の町に1つくらいユニークな駅があってもいいという思いがありまして、こういうことになったのです。

もちろん、私が独断でやったわけではありません。
先程言いましたが、金沢という町は本当に有難い町です。
大学があるから、この一連のしつらえは特定の開発会社とか、コンサルタントに頼んだわけではありません。
金沢大学、金沢工業大学、金沢美術工芸大学、この3つの大学の先生が集まって、考えて下さったのであります。

行政は大学と仲良くしなくてはいけません。
3つの大学の先生方のコラボレーションだったと言うことです。

伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)

<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:50| その他