2017年01月07日
伝統と文化のまちづくり(10) 現代の創造 4
金沢大学第三内科(血液・呼吸器内科)同門会:平成28年7月17日(日)東急ホテル
伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)
特別講演
「伝統と文化のまちづくり」(10) 現代の創造 4
石川県中小企業団体中央会会長、前金沢市長
山出 保
<金沢駅西広場− 2014年完成>
これは駅の西側です。
こういうモニュメント「悠颺」をつくりました。
金沢出身の蓮田修吾郎という文化勲章受賞者の先生の作でして、金沢の野田のご出身なのです。
県立工業、東京芸大を出ておられます。
私は20年間も市長をしまして、日本の立派な人からお話を聞くことができました。
最高の幸せだったと思います。
怖いお人ですけど、私は可愛がっていただきました。
このモニュメント「悠颺」は蓮田先生が名付けられたものです。
「先生、なんという名前ですか」「ゆうようだ」。
「どんな字ですか」「ゆうは悠々の悠、ようは風へんに易いと書くんだ」
「どんな意味ですか」「風が吹き上がる様だ」
こう言われたのです。
「金沢から日本海に向かって風が吹き上がっている、そういう様を言う字なのだ」。
そこで、「先生、それは当用漢字にあるのですか」と聞いても返事がないのです。
そういう謂れ、因縁のある一つの構造物だと理解して下さい。
私はこの西口駅は、日本で一番綺麗な駅だと思っているのです。
理由は、駅舎と周囲の建物に、垂れ幕はありませんし、横断幕もイルミネーションもありません。
広告のたぐいは極端に抑えてる。
そういう意味で私は日本で一番綺麗な駅はここだというふうに思っています。
この前、新聞で外資系のホテルが進出してくると報道されましたが、場所はここです。
国鉄がなくなってJRになりましたね。
土地は国鉄の清算事業団の所有であったのですけど、それを金沢市が買ってあったのです。
そういうものをちゃんと持っていたからハイアットホテルが来るということになりました。
向こう(駅東)の広場はゲートの鼓門をつくりました。
同じ構造物のドームもつくりました。
こちら(駅西)は何もありません。
モニュメント以外は何もありません。
これから金沢は日本海に向けて、蓮田先生の言われる通り風が吹き上がるように発展をしていかなければいけませんので、未来を意識して設えは何もしてないのです。
こういう市の考えを知っていただけると有難いと思います。
伝統と文化のまちづくり: 山出保前金沢市長(インデックス)
<リンク>
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)へ
金沢大学血液内科・呼吸器内科HPへ
金沢大学血液内科・呼吸器内科ブログへ
研修医・入局者募集へ
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:58| その他