第6回北陸血栓研究会
第6回北陸血栓研究会(旧DIC研究会):pdfファイル
ーーーー 研修医の皆さん、学生の皆さんの御参加を歓迎しています ーーーーー
2008 年10月25日(土) 16:30〜20:00
金沢都ホテル 5F 「 加賀の間」
代表世話人 金沢大学大学院医学系研究科
がん医科学専攻 機能再生学講座 細胞移植学 中尾 眞二
当番世話人 福井大学医学部 麻酔科蘇生科学 重見 研司
プログラム
16:30〜16:40 学術情報提供 CSLベーリング株式会社
16:40〜18:40 一般演題 (10題予定)
18:50〜19:50 特別講演
座長 福井大学医学部 麻酔科蘇生科学 教授 重見 研司 先生
「Sepsisに対する最近の治療戦略 」
京都府立医科大学附属病院 集中治療部 志馬 伸朗 先生
会費:500円(学生を除く)
※ 研究会終了後、情報交換会を予定しております。
※ 本研究会は、石川県病院薬剤師会生涯教育制度の1.5単位に該当しますので、会場で研修シールを受け手帳に貼付して下さい。
※ 本研究会は、福井県病院薬剤師会生涯教育制度の2 単位に該当しますので、会場で研修シールを受け手帳に貼付して下さい。
※ 本研究会は、日本臨床衛生検査技師会生涯教育研修制度 専門教科 20点に該当します。
共催
北陸血栓研究会(旧DIC研究会)
CSLベーリング株式会社
(社)石川県臨床衛生検査技師会
後援
石川県病院薬剤師会
福井県病院薬剤師会
(社)富山県臨床衛生検査技師会
(中間法人)福井県臨床検査技師会
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 11:50 | 研究会・セミナー案内 | コメント(0) | トラックバック(0)
抗Xa薬か、抗トロンビン薬か:抗凝固療法開発の歴史

抗凝固薬開発の歴史の中で興味あることとして、活性型第X因子(Xa)およびトロンビンの2つの活性型凝固因子のうち、より選択的にXa活性を抑制する薬剤と、より選択的に抗トロンビン活性を抑制する薬剤、異なった方向性での薬剤の探究が行われてきたことがあげられます。
抗Xa薬(低分子ヘパリン、フォンダパリヌクスなど)開発の根底にある考え方は、トロンビンを強力に抑制すると出血の副作用が強くなってしまうために、抗Xa/トロンビン活性比が高い薬物を開発しようということでした。
一方で、抗トロンビン作用をもとめての開発もされてきました。
新規経口抗凝固薬のうちで抗トロンビンであるダビガトラン(プラザキサ)、ヒルジン、トロンボモジュリン製剤(リコモジュリン)は、抗トロンビン作用を有しています。
一体、抗Xa薬と、抗トロンビン薬のどちらが優れているのでしょうか?
それぞれの抗凝固薬については、効果、副作用両面からの検証が必要だと思いますが、どの薬剤が優れた薬剤であるかはまだ結着はついていないのではないかと思います。
管理人らは、それぞれの臨床の状況ごとに最も有用な薬剤は異なってくるのではないかと考えています。
また、前述のように、抗凝固薬探究の別の観点からの動向として、内服可能な薬剤の開発が挙げられます。
これまでは内服可能な抗凝固薬はワルファリンのみでしたが、ワルファリンはビタミンK依存性凝固因子活性を低下させますが、ヘパリンのように活性型凝固因子を阻止する訳ではありません。
活性型凝固因子を阻止する内服可能な抗凝固薬(新規経口抗凝固薬/NOAC)は、臨床的に今後とても期待されるところです。
(※)図中で、トロンボモジュリンは抗トロンビン作用のみでなく、活性化プロテインCを介して、Va&VIIIaも抑制しますので、※印をつけてあります。
関連記事(リンクしています)
・ヘパリン類(フラグミン、クレキサン、オルガラン、アリクストラ)
・低分子ヘパリン(フラグミン、クレキサン)
・オルガラン(ダナパロイド )
・フサン(線溶亢進型DICに対する特効薬)
・リコモジュリン(トロンボモジュリン製剤)
・NETセミナー:DICの病態・診断
・NETセミナー:DICの治療
・NETセミナー:血栓症と抗血栓療法のモニタリング
・プラビックス:パナルジン、プレタール、プロサイリン、ドルナー、ワーファリンとの比較(納豆は大丈夫か?)
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 07:15 | 抗凝固療法 | コメント(0) | トラックバック(0)