2009年3月14日
プロトロンビン時間(PT-INR):血液凝固検査入門(15)
凝固カスケード(検査室&生体内):血液凝固検査入門(14)から続く。
PT-INRは、以下の記事も御参照いただければと思います。
・PT(PT-INR)とは? 正常値、ワーファリン、ビタミンK欠乏症
・PT-INRとは(正常値、PTとの違い、ワーファリン)?
プロトロンビン時間(prothrombin time:PT)が延長するのはどういう時でしょうか?
上図をご覧いただければお分かりいただけるように、凝固第VII、X、V、II(プロトロンビン)、I(フィブリノゲン)因子の活性が低下している場合です。
たとえば、ビタミンK欠乏症では、PTは延長します。
ビタミンK依存性凝固因子には、凝固第VII、IX、X、II因子が知られています。また、プロテインC、プロテインSの凝固阻止因子もビタミンK依存性です。さらに、骨代謝と関連した蛋白であるオステオカルシンもビタミンK依存性です。その他にも、ビタミンK依存性蛋白はありますが、是非とも上記は確実に知識として頭に入れておきたいところです。
さて、ビタミンK欠乏症ですが、PTの系では、ビタミンK依存性凝固因子のうち凝固第VII、X、II因子が関連あります。この3つの凝固因子活性が低下するために、PTが延長するのです。
追記:
グラケーというビタミンK製剤が、骨粗鬆症の治療薬として知られています。ビタミンKは、血液凝固のみならず骨代謝にも密接に関連しているのです。
・PT(PT-INR)とは? 正常値、ワーファリン、ビタミンK欠乏症
・PT-INRとは(正常値、PTとの違い、ワーファリン)?
プロトロンビン時間(prothrombin time:PT)が延長するのはどういう時でしょうか?
上図をご覧いただければお分かりいただけるように、凝固第VII、X、V、II(プロトロンビン)、I(フィブリノゲン)因子の活性が低下している場合です。
たとえば、ビタミンK欠乏症では、PTは延長します。
ビタミンK依存性凝固因子には、凝固第VII、IX、X、II因子が知られています。また、プロテインC、プロテインSの凝固阻止因子もビタミンK依存性です。さらに、骨代謝と関連した蛋白であるオステオカルシンもビタミンK依存性です。その他にも、ビタミンK依存性蛋白はありますが、是非とも上記は確実に知識として頭に入れておきたいところです。
さて、ビタミンK欠乏症ですが、PTの系では、ビタミンK依存性凝固因子のうち凝固第VII、X、II因子が関連あります。この3つの凝固因子活性が低下するために、PTが延長するのです。
追記:
グラケーというビタミンK製剤が、骨粗鬆症の治療薬として知られています。ビタミンKは、血液凝固のみならず骨代謝にも密接に関連しているのです。
血液凝固検査入門(インデックスページ) ← クリック! 血液凝固検査入門シリーズの全記事へリンクしています。
(続く)
関連記事(リンクしています)
・ TAT
・ PIC
・ アンチトロンビン
・ PT(PT-INR)とは?
・ PT(ワーファリン)&トロンボテスト
・ APTT
・クロスミキシング試験
・ Dダイマー
・ DICの病態、診断、治療:リンク先から更に他のヘパリン類やDIC関連記事がリンクされています!
・NETセミナー:血栓症と抗血栓療法のモニタリング
・ PIC
・ アンチトロンビン
・ PT(PT-INR)とは?
・ PT(ワーファリン)&トロンボテスト
・ APTT
・クロスミキシング試験
・ Dダイマー
・ DICの病態、診断、治療:リンク先から更に他のヘパリン類やDIC関連記事がリンクされています!
・NETセミナー:血栓症と抗血栓療法のモニタリング
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:07 | 凝固検査 | コメント(0) | トラックバック(0)