金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2014年8月3日

血液内科学系統講義試験:リンパ腫/骨髄異形成症候群

平成26年度血液内科学系統講義試験:細胞移植学(血液内科)

平成26年7月22日 (火)試験時間 16時30分〜17時30分(60分間)

問9.次の文章の中で正しいものはどれか。3つ選び、選択肢を記載しなさい。

(1) B細胞性リンパ腫の中でもっとも多いのはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫である。
(2) 胃の辺緑帯B細胞リンパ腫に対する第一選択の治療法は放射線治療である。
(3) NK/T細胞性リンパ腫に対して抗CCR4抗体が有効である。
(4) 血管内大細胞型B細胞性リンパ腫は不明熱の重要な鑑別疾患である。
(5) ALK陽性未分化大細胞リンパ腫の予後はALK陰性のものよりも良好である。

a. (1)(2)(3) b. (1)(2)(5) c. (1)(4)(5)  d. (2)(3)(4) e. (3)(4)(5)

(正答)c


問10.22歳、女性。1か月前より出現した左頚部のリンパ腫腫大のため近医を受診。リンパ節生検の結果、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断され、治療を目的に総合病院に紹介された。治療開始前に行うべき検査はどれか。3つ選び、選択肢を記載しなさい。

(1)    骨髄生検
(2)    心エコー
(3)    腹部エコー
(4)    末梢血中のEBウイルスコピー数定量
(5)    上部消化管検索

a. (1)(2)(3) b. (1)(2)(5) c. (1)(4)(5)  d. (2)(3)(4) e. (3)(4)(5)

(正答)b


問11.骨髄異形成症候群に関する記載のうち正しいはどれか。3つ選び、選択肢を記載しなさい。

(1)    第7染色体異常をもつ例は予後不良である。
(2)    骨髄中の芽球が20%を超える例であっても強力な化学療法は行われない。
(3)    脱メチル化薬の登場によって予後が大幅に改善された。
(4)    低分節核を持つ好中球がしばしば増加する。
(5)    再生不良性貧血に続発することがある。

a. (1)(2)(3) b. (1)(2)(5) c. (1)(4)(5)  d. (2)(3)(4) e. (3)(4)(5)

(正答)c

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播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解シリーズ)
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参考:血栓止血の臨床日本血栓止血学会HPへ)
 

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:40 | 医師国家試験・専門医試験対策

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