2014年9月14日
血液内科学卒業試験:凝固カスケード
平成26年度 血液内科学卒業試験(BSL評価試験)
平成26年9月9日(火)(60分間)
凝固カスケードについて以下に記載されている。
人間の血液は、2つの方法で固まる(凝固する)ことができる。
一つは、組織因子(tissue factor:TF、旧称 組織トロンボプラスチン)による凝固であり、これを外因系凝固活性化機序と言う。
これには凝固第VII、X、V、II、I因子が関与している。
TF・VIIa複合体は、TFが微量にしか存在しない生体内(in vivo)では第IX因子を活性化するのに対して、プロトロンビン時間測定時のようにTFが大量に存在する試験管レベル(in vitro)では第X因子を活性化する。
TF産生細胞は複数知られているが、その代表は( A )と単球/マクロファージである。
これらはLPSやサイトカインの刺激でTFを過剰発現する。
たとえば、重症感染症の敗血症では、過量のLPSやサイトカインの作用により( A )や単球/マクロファージから大量のTFが産生され、外因系凝固が活性化される結果、究極の血栓症とも言える播種性血管内凝固症候群(DIC)を発症する
( A )に当てはなるのはどれか。1つ選べ。
a. 好中球
b. 血小板
c. リンパ球
d. 平滑筋細胞
e. 血管内皮細胞
(解説)
これはサービス問題です。
試験時間内に、血栓止血の勉強をしていただければとの思いで問題が作成されています。
(正答)e
<リンク>推薦書籍「臨床に直結する血栓止血学」
血液凝固検査入門(図解シリーズ)へ
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参考:血栓止血の臨床(日本血栓止血学会HPへ)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 01:14 | 医師国家試験・専門医試験対策