金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2008年10月30日

播種性血管内凝固症候群(DIC):基礎疾患(図解4)

DIC4

DICは多くの基礎疾患に合併します。
内科系、外科系を問わず、ほとんど全ての科で遭遇する疾患と言うことができます。

その中でも、DIC基礎疾患の三大疾患は、敗血症、急性白血病、固形癌です。
論文によっては、この三疾患でDICの7〜8割を占めるという報告もあります。

その他の基礎疾患も含めて診療領域別に列挙したいと思います。

全内科・外科系(救急部を含む):敗血症、重症感染症
全内科・外科系:固形癌
血液内科:急性白血病(病態治療

産科:常位胎盤早期剥離,羊水塞栓
救急部:外傷(頭部外傷、骨折を含む)、熱傷
内科、膠原病内科:膠原病(特に血管炎合併例)
全科:ショック
血管外科、血管内科:大動脈瘤
消化器内科:劇症肝炎、肝硬変、急性膵炎
などが知られています。

なお、DICという病態が発見されるきっかけになったのは、常位胎盤早期剥離です。そういう意味では、常位胎盤早期剥離は深い意義を有していることになります。



なお、DICの図解シリーズの今までの記事は、右の記事カテゴリーの

播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解)」←  クリック(1)

から、ご覧いただけます。

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:41| 播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解) | コメント(0) | トラックバック(0)

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