2008年11月03日
播種性血管内凝固症候群(DIC):予後(図解7)
厚生労働省(旧厚生省)研究班が、平成4年度と平成10年度にDICの疫学調査を行っています。
その結果は、平成4年度は、4科で死亡率65.2%(内科68.1%・外科71.3%・小児科45.5%・産婦人科38.9%)、平成10年度は、6科で死亡率56.0%(内科61.8%・外科61.5%・小児科42.3%・産婦人科46.4%・集中治療部46.4%・救急部42.9%)でした。
DICの死亡率は、6割前後と極めて予後不良です。平成4年度から平成10年度にかけて若干予後が改善しているようにも見えますが、死亡率が内科や外科よりも低い集中治療部と救急部が疫学調査に加わっていることも関係があります。
この後は、日本での疫学調査は行われていませんが、管理人らの印象としては、ほとんど変わらないものと思っています。
どのような疾患であっても早期診断、早期治療が重要ですが、DICの予後を改善させるためには治療法の改善とともに、予後の改善に直結するようなDIC診断基準の開発も求められているところです。
その結果は、平成4年度は、4科で死亡率65.2%(内科68.1%・外科71.3%・小児科45.5%・産婦人科38.9%)、平成10年度は、6科で死亡率56.0%(内科61.8%・外科61.5%・小児科42.3%・産婦人科46.4%・集中治療部46.4%・救急部42.9%)でした。
DICの死亡率は、6割前後と極めて予後不良です。平成4年度から平成10年度にかけて若干予後が改善しているようにも見えますが、死亡率が内科や外科よりも低い集中治療部と救急部が疫学調査に加わっていることも関係があります。
この後は、日本での疫学調査は行われていませんが、管理人らの印象としては、ほとんど変わらないものと思っています。
どのような疾患であっても早期診断、早期治療が重要ですが、DICの予後を改善させるためには治療法の改善とともに、予後の改善に直結するようなDIC診断基準の開発も求められているところです。
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 07:26| 播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解) | コメント(0) | トラックバック(0)