金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年01月11日

白目の出血(眼球結膜出血):眼科&血液内科


眼科から血液内科にご紹介いただく疾患がいくつかあります。以下はその中でも、よくご紹介いただく疾患です。

1)    網膜中心動脈閉塞症、網膜分枝動脈閉塞症:原因が分かる場合に最も多い疾患は、抗リン脂質抗体症候群です。ただし、血液内科的に原因がはっきりしないことも少なくありません。
2)    網膜中心静脈閉塞症、網膜分枝静脈閉塞症:同上。
3)    虚血性視神経炎:同上。
4)    黒内障:視野が暗くなる症状ですが、1)2)の血栓症が原因のことがあります。
5)    眼球結膜出血:いわゆる白目の出血です。充血や結膜炎ではありません。
6)    その他の眼科領域の出血。
7)    造血器悪性腫瘍の眼科領域での原発、または眼科領域への浸潤。
8)    その他。


上記の中で、眼球結膜出血は、ある日突然に白目が真っ赤になります。出血が原因です。患者様はびっくりして、まず眼科を受診されます。

その後、血液内科を紹介されることが多いです。出血性素因がないかどうかを精査いたします。

管理人も、多数の眼球結膜出血症例を拝見してきましたが、出血性素因を有しておられる方はほとんどおられませんでした。

しかし、ある血液検査(生活習慣病と関連した検査です)が異常となる方の頻度が極めて多い印象を持っています。現時点では、残念ながらこれ以上の詳細を記事にできないのですが、眼球結膜出血の方では、必ず生活習慣病と関連した検査をしっかり行うべきと思っています。

 

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:30| 出血性疾患 | コメント(0) | トラックバック(0)

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