2009年02月08日
咳嗽の発症機序:咳嗽の診断と治療(5)
遷延性咳嗽 & 慢性咳嗽:咳嗽の診断と治療(4)からの続編です。
【咳嗽の発生機序】
湿性咳嗽:喀痰を喀出するための生理的咳嗽。診断と治療の標的は気道の過分泌です。
乾性咳嗽:咳嗽が一次的に発生する病的咳嗽。診断と治療の標的は咳嗽そのものです。
乾性咳嗽の発生機序には、少なくとも以下の2つがあります。
1)気道表層の咳受容体の感受性亢進によって咳嗽が発生する機序:
アトピー咳嗽、胃食道逆流による咳嗽、ACE阻害薬による咳嗽などが該当する。
2)気管支平滑筋の収縮がトリガーとなって咳嗽が発生する機序:
咳喘息のみが該当します。
(続く)
【シリーズ】 咳嗽の診断と治療
1)ガイドライン
3)急性咳嗽
5)咳嗽の発症機序
7)咳喘息
10) 胃食道逆流症(GERD)
11)慢性咳嗽&ガイドライン
【関連記事】 好酸球性下気道疾患
2)咳喘息
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【リンク】金沢大学血液内科・呼吸器内科関連
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 07:21| 咳嗽ガイドライン | コメント(0) | トラックバック(0)