NHK総合での放送:金沢大学血液内科・呼吸器内科
現在、造血幹細胞移植は造血器悪性腫瘍に対する治療法の一つとして確立し、世界各国で行われています。
アジア地域でも、中国をはじめとし、各国で移植は盛んに行われ、症例数は右肩上がりで増え続けています。ところが、ベトナムでは自家移植はこれまでに数例が行われたものの、同種移植の経験がありません。
ベトナムでは、血液疾患(特に急性白血病や骨髄異形成症候群(MDS)、再生不良性貧血)に罹患する「若い」患者さんが多いのですが(原因ははっきりしません)、移植が行えないために数多くの命が失われています。
そのため、以前から「移植を学ぼう」という意見は国内で上がっていたそうですが、それがなかなか実行に移されずにいました。
2007年、ベトナム国立Back Mai病院で働く30代の医師がMDSに罹患し、現在も治療をうけています。根治治療は移植ですが、ベトナム国内で移植はできず、また経済的理由によりアメリカや日本での治療を受けることもできません。
これがきっかけとなり、ベトナム人の医療スタッフを金沢に呼び、金沢大学で研修してもらって、将来的にベトナムでも移植を行える体制を整えよう、プロジェクトを立ち上げることにしました。
金沢大学ウイルス感染症制御学 市村教授、石崎先生のご尽力により、Back Mai病院から血液内科医師Dr.Tungが、2009年2月に来日し、現在は私たちの金沢大学血液内科・呼吸器内科に研修に来られています。
この活動について、今回NHK金沢放送局に取材していただき、放送されることになりました。
Dr.Tungや、医局スタッフのインタビュー、病棟の風景も撮影されています。
以下のような放送予定ですので、ブログ記事でもご案内いたします。
是非、ご覧(あるいは録画)いただければと思います。
【おはよう石川】NHK総合
● 放送時間:3月3日(火) AM7:45〜8:00の枠内で放送
● 放送地域:中部7県(石川、富山、福井、愛知、静岡、三重、岐阜)
【デジタル百万石】NHK総合
● 放送時間:3月3日(火) PM6:10〜7:00の枠内で放送
● 放送地域:石川県内
【リンク】
投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:05| 血液内科 | コメント(0) | トラックバック(0)