金沢大学・血液内科・呼吸器内科
※記事カテゴリからは過去の全記事をご覧いただけます。
<< 前のエントリトップページ次のエントリ >>
2009年03月15日

ビタミンK依存性凝固因子の覚え方:血液凝固検査入門(17)

ビタミンK依存性凝固因子:血液凝固検査入門(16)から続く。

 

 

血液凝固検査17


血液凝固検査入門(インデックスページ) クリック! 血液凝固検査入門シリーズの全記事へリンクしています。

今回の記事は、ちょっと一休みの記事です。

ビタミンK依存性凝固因子は、よく医師国家試験、医療関係職種の国家試験、内科認定医&専門医試験、血液専門医試験でも良く問われます。

やはり、何らかのゴロ合わせで覚えておいた方が忘れにくいのではないでしょうか。

よく参考書に書かれている覚え方は、肉納豆(にくなっとう:2、9、7、10)です。なかなか良い覚え方かも知れません。しかも、納豆は、ビタミンKが極めて豊富な食べ物としても知られています。ビタミンK依存性凝固因子の覚え方に、納豆が登場するのはなかなかナイスかも知れません。

あるいは、数字の小さい順番(2、7、9、10)に覚える人も多いかも知れません。

しかし、2、9、7、10あるいは2、7、9、10のいずれであっても、この順番にはあまり医学的意味はありません。

どうせ覚えるのであれば、医学的な意味のある覚え方をしたいものです。

管理人は、以下の順番での覚え方を推奨したいと思います。


VII、IX、X、II



この順番は半減期の短い順番です。凝固第VII因子が最も半減期が短く、凝固第II因子(プロトロンビン)の半減期が最も長いです。

何かゴロ合わせがあった方が、覚え易いと思います。
泣くと、ニ〜(7、9、10、2)」と覚えては如何でしょうか。

なお、蛇足ながら、泣くと、二〜には、何の意味もありません。単なるゴロ合わせです。


(続く)

PT-INRとワーファリン:血液凝固検査入門(18)

 

 
PT-INRは、以下の記事も御参照いただければと思います。
PT(PT-INR)とは? 正常値、ワーファリン、ビタミンK欠乏症
PT-INRとは(正常値、PTとの違い、ワーファリン)?
 
関連記事(リンクしています)
TAT
PIC
アンチトロンビン
PT(PT-INR)とは?
PT(ワーファリン)&トロンボテスト
APTT
クロスミキシング試験
Dダイマー
DICの病態、診断、治療:リンク先から更に他のヘパリン類DIC関連記事がリンクされています!

・NETセミナー:血栓症と抗血栓療法のモニタリング

投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:20| 凝固検査 | コメント(0) | トラックバック(0)

◆この記事へのトラックバックURL:

http://control.bgstation.jp/util/tb.php?us_no=426&bl_id=391&et_id=28730

◆この記事へのコメント:

※必須