金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年06月15日

DICにおける線溶活性化の意義(図解44)

DIC診断基準の今後(図解43)から続く

DIC44
既に、播種性血管内凝固症候群(DIC)図解シリーズの記事の中で書かせていただいたように、DICの本態は「基礎疾患の存在下における全身性持続性の著明な凝固活性化状態」です。

ただし、同時進行的にみられる線溶活性化の程度によってDICの病態は大きく変わります。

この点からも、DICにおける線溶活性化は重要な意義を有していると言うことができます。


また、臨床的にも線溶活性化の程度から「線溶抑制型DIC」「線溶均衡型DIC」「線溶亢進型DIC」に分類されています(DICの病型分類)。

DICにおける線溶活性化病態の正しく深い評価とその調節は、DIC治療の発展につながる可能性があるのではないかと思っているところです。

さて、より深く線溶活性化病態を理解するにはどうすれば良いでしょうか。。。

 

(続く)

ラットDICモデルに対する抗線溶療法(図解45)

 

 
 
  【DIC関連のリンク】

播種性血管内凝固症候群(DIC)【図説】(シリーズ進行中!!)

血液凝固検査入門(全40記事)

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 06:11| 播種性血管内凝固症候群(DIC)(図解) | コメント(0)

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