出血傾向(血液凝固検査と鑑別診断):医学コアカリ対応(6)
出血性疾患の鑑別には、血液凝固検査がとても重要です。
出血性疾患のなかでも、代表的な疾患・病態について、検査所見がどうなるのか表にしておきたいと思います。
なお、いずれの疾患・病態についても、「典型例」についての変動を書かせていただきます。
疾患名
血小板数
出血時間
PT
APTT
フィブリノゲン
FDP
血友病A&B
N
N
N
↑
N
N
von Willebrand病
N
↑
N
↑
N
N
血小板無力症
N
↑
N
N
N
N
ビタミンK欠乏症
N
N
↑
↑
N
N
DIC
↓
↑
↑
↑
↓
↑
先天性第VII因子欠損症
N
N
↑
N
N
N
肝硬変
↓
↑
↑
↑
↓
N
老人性紫斑病
N
N
N
N
N
N
ワルファリン内服
N
N
↑
↑
N
N
アスピリン内服
N
↑
N
N
N
N
N:正常
(続く)
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:16| 出血性疾患 | コメント(0)