金沢大学・血液内科・呼吸器内科
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2009年08月05日

医学部コア・カリキュラム(出血傾向):CBT対策

出血傾向(医学コアカリ)が完結しましたので、インデックスページを作成しておきたいと思います。

CBT対策は、出血傾向に関しましては、これで万全だと良いのですが。。。


出血傾向

1)止血機序、出血傾向の原因(分類)

2)紫斑の種類、関節内出血

3)医療面接と出血傾向

4)身体診察

5)血液凝固検査、出血時間

6)代表的出血性素因と検査(鑑別表)

7)鑑別から確定診断へ


上記に加えて重要疾患は個々に勉強しておいた方が良いと思います。




CBT出題されやすい疾患、項目

(管理人の独断と偏見ですのであたらなかった場合はご容赦を)


1)特発性血小板減少性紫斑病(ITP):教科書的なITP(CBTで出題されるITP)では骨髄で巨核球の増加がみられます。

2)播種性血管内凝固症候群(DIC)

3)血友病

4)血液凝固検査の理解:とても重要だと思います。特に、PT、APTT、フィブリノゲン、FDP、出血時間、血小板数などは、完璧に評価できるようにしておくべき項目です。

5)ビタミンK欠乏症

6)ワルファリン、アスピリンなどの抗血栓療法:ワルファリンで低下するビタミンK依存性蛋白は、完璧に記憶しておく必要があります。

7)その他:

出血ではなく血栓傾向なのですが、管理人であれば、血栓症と関連のある自己抗体(抗リン脂質抗体症候群の記事の中で書かせていただいています)なども出題したいところです。

抗リン脂質抗体症候群は極めて発症頻度の高い疾患(common disease)ですし、是非学生時代から熟知しておいて欲しいです。

血液凝固検査入門(インデックスページ) ←  血液凝固検査入門シリーズの全記事へリンク。

 

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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 04:54| 出血性疾患 | コメント(0)

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