脾摘術:CBT試験問題対策(血液内科領域)
血友病A:CBT試験問題対策(血栓止血領域)から続く
CBT(こあかり)に出題されたと思われる予想問題の記事を続けます。
管理人にとって100%回答に自信のある問題から紹介させていただいています。
今回の問題と次回の問題もまだ大丈夫だと思いますが、次々回以降はやや微妙です。95%大丈夫だと思うけれども、100%自信がある訳ではないという問題もあります。
基礎医学(特に病理)の要素が入ってきますと、基礎医学を何十年も離れている人間にとっては若干自信が低下してきます。
あと何回のシリーズにすべきか考慮中です。さて、今回と次回まではまだ大丈夫だと思いますのでよろしくお願いいたします。
脾摘術が適応となるのはどれか。
A. 鉄欠乏性貧血
B. 巨赤芽球性貧血
C. 遺伝性球状赤血球症
D. 再生不良性貧血
E. 悪性貧血
【正誤の理由】
× A 鉄欠乏性貧血(消化管出血、過多月経、痔など)の原因を解明した上で、鉄剤を投与します。
× B 原因に応じて、ビタミンB12または葉酸を投与します。
○ C 遺伝性球状赤血球症では、しばしば脾摘術が行われます。
× D 再生不良性貧血では、シクロスポリンや、ATGなどの治療が行われます。
× E 悪性貧血では、ビタミンB12を投与されます。
【確認事項】
脾摘術の行われる血液疾患としては、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、遺伝性球状赤血球症、遺伝性楕円赤血球症、Banti症候群に伴う汎血球減少症などがあります。
【正答】 C
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投稿者:血液内科・呼吸器内科at 05:39| 医師国家試験・専門医試験対策 | コメント(0)